森澤 一充さん

もっともっと、
ECOを身近に。

総合政策学部 総合政策学科 3年生 ※取材当時

森澤 一充 さん

環境保全は地球全体のテーマであり、SDGsでも関連する目標が多く掲げられています。でもそれだけ聞くと、とっつきにくくてあまり身近に感じられないかもしれません。私が代表を務める『ECO STATION』では、そんな環境問題を誰もが自分ごとと捉え、行動できる機会を創出しています。具体的な活動内容は、コンタクトレンズの空ケース回収ボックス設置、ペットボトルのキャップ回収、裏紙メモパッド作りなど。また、私は大学の有志グループ『CAMP×US』の一員として、キャンパス内でのペットボトル消費削減に向けたオリジナルボトル開発にも参加。ECOに貢献できる機会は日常のなかにたくさんあると、みんなに気づいてもらえるよう、今の自分にできることを実践しています。

『BiZCAFE』は学生のキャリア支援の場。ドリンクの提供だけではなく、お客様とキャリアについて情報交換を行うのも私たちスタッフに期待される役割です。

カフェのプラ容器が
問題意識を高めるきっかけ。
大学では
「どうやって行動に移すか」が学べた。

高校生の頃、友だちとカフェ巡りをするのが大好きでした。写真を撮って、SNSにアップするのが楽しくて。でもそんななかで、カフェの商品にプラスチック容器が多く使われていることに、疑問を抱くようになりました。もともと学校での授業を通して地球環境や途上国の労働環境などいろいろなことに問題意識を感じていた私でしたが、これを機に「ECOは身近なこと」と実感するようになったのです。
総合政策学部という「政策」を考える学部に進学したことで、『プロジェクト管理論』などの授業を通して、自分の夢や願いを実現させるためのプロセスや必要な力についてきちんと考えられるようになったのは、大きな成長だったと思います。
そして1年生の冬に『ECO STATION』と出会いました。私より1年上の先輩たちが立ち上げた、「日々の生活の中にちょっとしたECO活動を」を目的としたプロジェクトです。自分の考えを実践に移せる場を見つけた私は、すぐに参加し、コンタクトレンズ空ケース回収ボックス設置を提案。今年度からは代表となり、エコバッグ開発など先輩たちから引き継いだ取り組みを進めつつ、新たな試みも模索中です。

ECOをはじめ、
世界のさまざまな課題に、
将来、自らの仕事として
向き合える力を養うために。

『CAMP×US』は、「自分たちの学びの場の明日を創造する」ために集まった、KSCの有志学生20人ほどのグループです。そのなかのプロジェクトとして、関学と協定を結ぶアウトドア用品メーカー『スノーピーク』と協働し、オリジナルのマイボトルを開発しました。関学生限定で販売されたこのボトルを、2021年4月にオープンしたアカデミックコモンズ1階の『BiZCAFE』に持参すると、在学中ずっとドリンクの無料提供が受けられるという仕組みです。この取り組みにより、KSCから出るペットボトルごみ10万本の削減をめざしています。
自分が開発に携わったボトルの行く末を見届けたいと考え、私は現在、『BiZCAFE』でインターンとして働いています。学生主導で運営するカフェであるため、ドリンク提供や店内清掃といった業務をただこなすだけでなく、チームワークのなかで自分がどんな役割を果たせるか、自分や仲間の長所や短所、そして互いに補って短所を克服する方法など、実社会でも役立つ学びがたくさんできているのがうれしいですね。

PROFILE

森澤 一充さん

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総合政策学部 総合政策学科 3年生 ※取材当時

森澤 一充
(もりさわ ひとみ)

関西学院高等部出身。高等部のプログラムで、有機農業の現場でのフィールドワークや、現地の労働環境改善に貢献するカンボジアのファッションブランドの訪問見学などを体験し、「ECO」「途上国支援」「労働環境」「貧困」「ファストファッション」など、世界のさまざまな問題に関心を持つように。そうした学びを深めるため、関西学院大学総合政策学部に進学。ECO活動プロジェクト『ECO STATION』代表。将来は途上国支援や環境保全に関わる仕事に就いてキャリアを積み、最終的には自分の店を持つことが夢。その地域で採れた農作物を生かしたメニューが自慢のカフェや、その国の労働環境の改善にも貢献できるサステナブルファッションブランドなどを考えている。

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