
動画編集からVRへ
新たな分野へ挑戦。
理工学部 人間システム工学科※ 3年生 ※取材当時
百道 ひかる さん
高校時代、所属していた女子サッカー部でビデオメッセージをつくる時、同級生の中ではパソコンの操作が得意だったことから動画編集を担当していました。大学入学後、プロジェクションマッピングを制作・発表する学生団体「SHADECOR(シェイデコ)」の存在を知り、「この団体に入れば、自分の動画編集技術を高めることができる」と感じて、「SHADECOR」に入ることにしました。動画編集の経験はあると言っても、プロジェクションマッピングの制作は未経験。1年生の時は先輩に教えてもらいながら、帽子にマッピングをするという作品をつくりました。わずか15秒程度でしたが、初めて自分の作品が動いた時はとてもうれしかったです。
※2021年4月、理工学部を改組し、理・工・生命環境・建築学部へ。
学部学科名はそれ以前のものです

「SHADECOR(シェイデコ)」は関西学院大学の学生で組織されたプロジェクションマッピングを主とした映像制作団体。神戸三田キャンパスを拠点に、アカデミックコモンズのプロジェクトとして活動。現在大学1年生から3年生にわたるメンバー25人で、学内外のさまざまなプロジェクトに挑戦している。
総合政策学部が地域活性化を図る
柏原のイベントで作品公開。
私が2年生の時、ある演奏会の背景に使う作品と、総合政策学部が地域活性化に取り組んでいる柏原地区(兵庫県丹波市)の町おこしイベントで公開する作品の制作依頼が「SHADECOR」にあり、私たち2年生は町おこしイベントを担当することになりました。作品のテーマは「テクノロジーと柏原の歴史の融合」。子どもたちは歴史の動画・画像だけでは退屈するかもしれないので、歴史が分かる内容とテクノロジーを生かした変化する画像を交互に入れるなどの工夫を取り入れました。制作期間は夏季休暇前の6月から10月までの半年足らず。私は全体15分のうちの1分を担当しました。同じ団体の友人とアイデアを出し合ったり、技術を教えてもらったりしながら、何とか完成にこぎつけました。
二つのイベントで達成感。
授業でVRに興味を抱く。
柏原のイベントには家族連れの方も多く来場され、一つひとつの動きに対して歓声が上がっていました。3年生になってからは子どもたちに動画編集の技術を教えるワークショップを企画。コロナ禍の影響でリモート開催でしたが、参加した皆さんが喜んでくださり、手ごたえを感じました。このまま動画編集技術を究める道もあったのですが、イベントを通してやりきったと感じたことに加え、日常の授業でさまざまな技術領域に触れたことにより、別の分野への興味もわいてきました。そこでVR(バーチャルリアリティ)を研究する井村研究室に所属し、4年生からはその研究に専念します。動画制作で培った知識やスキルを生かしつつ、新たな分野でも頑張っていきたいと考えています。