植田 繭子さん

災害から人々を守る
ドローン技術等を研究。

総合政策学部 メディア情報学科 3年生 ※取材当時

植田 繭子 さん

私はゼミで、プログラミング言語を使ったデータ分析などに取り組んでいます。そのゼミ活動のなかでも、いま大きな力を注いでいるのが、プログラミング技術によるドローン活用の研究。自然災害の発生時にドローンを用いてリアルタイムの状況を撮影・配信し、それらの映像や特定の災害に関するツイート等の情報を一つの場所に集め、情報共有を効率的に行うといった研究です。11月に開催される総合政策学部の研究発表会「リサーチ・フェア」に向け、日々研鑽を重ねています。すぐに社会で役立てられる研究ではないかもしれませんが、10年後や20年後に、ドローンが災害現場で活躍する様子を想像すると、モチベーションが高まります。

ショッピングアプリのオススメ商品情報も、利用者のサイト閲覧履歴等のデータをAIが分析した結果から導き出されたもの。植田さんはゼミでそうしたデータ分析やプログラミングの知識を学ぶなかで、近年の技術進化に感心しつつ、「その技術を活用して、みんなの生活をより豊かにしていきたい」と考えています。

昨秋のリサーチ・フェアでの
ドローンとの出会いが
迷っていた自分を大きく
前進させるきっかけに。

私が総合政策学部に入学した理由は、幅広い分野の学びができるから。心理学に興味があり、国際政策も学んでみたいと考えていました。入学1年目は自分が本当に打ち込みたい分野が定まらず、2年生からの学科選択はとても迷いましたが「認知心理学が活用されているAI分野を学んでいきたい」と考え、最終的にメディア情報学科を選びました。実際にプログラミングの授業を履修し、難しくも感じましたが、「もっと学んでみたい」と思うようにもなっていきました。
転機となったのは、2年生の秋のリサーチ・フェア。いま所属している山田孝子教授のゼミの先輩たちがドローンを飛ばしているのを見て、「私もやってみたい!」と強く惹きつけられました。その時の発表内容は、ドローンの宅配活用に関する研究成果で、「いずれドローンがスマホのような身近な存在になるかもしれない」といった将来性も感じ、「3年生からはこの山田ゼミで学ぼう」と決意を固めました。

データ分析やプログラミング
技術の将来性を実感しつつ、
それ以上に今は「夢中になって
挑戦できる」のがうれしい。

山田ゼミではPythonというプログラミング言語を使い、広告代理店が集めたアンケート情報等を分析して、「この商品の購買者にはどんな傾向があるか」といった、マーケティングや企業戦略に活用できる情報を導き出す研究を行っています。消費者行動等は心理学との関連が深く、また認知心理学を専門にしている大用庫智先生もこのゼミに所属されているので、もともと関心があった心理学への探究心も満たされています。さらに応用分野として、ドローン研究にも着手。心理学、プログラミング、ドローンと、私の興味のすべてがこのゼミにあり、今はここでの研究活動に夢中です。
夏にはITパスポート試験に合格。プログラミングの知識やスキルを持つ人材はIT関連企業のみならず幅広い業界で求められていますし、今後さらに価値が高まるでしょう。でもそれより何より、夢中になれることに出会えたのが私はうれしい。失敗をおそれずに挑戦し続けたい。今がその時期だと、確信しています。

PROFILE

植田 繭子

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総合政策学部 メディア情報学科 3年生 ※取材当時

植田 繭子
(うえだ まゆこ)

福岡県・西南学院高校出身。「幅広い領域の学びから、自分が進みたい分野を見つけることができる」という予備校の先生の薦めもあって、関西学院大学総合政策学部に進学。1年次からさまざまな科目を履修して自らの道を模索し、現在はメディア情報学科に所属。特技は幼い頃から取り組んできたピアノとクラシックバレエ。大学では軽音サークルとダンスサークルに所属し、ダンスサークルではジャズダンスにチャレンジ。学外でのダンスイベントなどにも積極的に参加している。

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