
AI活用人材育成プログラムが
私の人生を大きく変えた。
理工学部 物理学科 4年生
※取材当時
三浦 友由樹 さん
幼い頃から好きだった物理学の学習に打ち込む一方で、最先端の情報技術にも強い興味を持ち、AI活用人材育成プログラムを履修しました。このプログラムでの学びを活かし、私は4年生からの研究テーマとして「物理学×情報科学」の相乗効果が生み出せる量子コンピュータの分野を選択。最終的には就職先も、量子コンピュータにおいて世界トップクラスの技術を持つ企業を選びました。また、情報技術に対する認識そのものの変化や、意識の高い受講生たちから受けた刺激など、AI活用人材育成プログラムは私に、意図した形でも意図していなかった形でも、とてもたくさんの影響を与えてくれました。端的に「人生が変わった」と言っても過言ではありません。

AI活用人材育成プログラム終了後も、LA(ラーニング・アシスタント)となってこのプログラムと関わり続けている三浦さん。「このような優秀な人たちのコミュニティに所属し続けることは、自分の成長のために有意義だろうと思いましたし、何より”受けた恩を返す”という気持ちが大きかったですね」と話してくれました。
専門家でなく、初心者でも存分に
活用できるのが情報技術。
AI活用人材育成プログラムで、
体感を通して認識できた。
AI活用人材育成プログラム受講前は「情報技術は専門家たちの専売特許」と思っていました。しかし今は「情報技術は非常に民主的なもの」と認識しています。進化も陳腐化も速度が凄まじい情報科学の世界では、そのサイクルに対抗するためにおのずと「目的ベースの学習」と「技術のパッケージ化」が培われてきました。基礎から積み上げて学ぶ多くの学問分野と違い、情報技術の分野では、例えば高度なAI技術を活用したいのであれば、APIやSaaSといったパッケージ化された形でその内実を理解せずとも利用できるよう、初心者にも分かりやすく整備されているのです。AI活用人材育成プログラムではこの特徴を存分に活かし、AI分野の重要技術を実際に活用しながら学習できました。そのなかで私は、情報技術を活用するには「専門家」である必要はなく、「何ができるのか」を判断するための技術理解と「エラーに負けない根性」が肝要と知ったのです。
プログラムの総まとめとなる『AI活用発展演習Ⅱ』の授業では、チームで外部企業へのプレゼンを実施。ヒアリング、課題の分析、試作品づくりなど、全工程を学生主体で行い、プレゼン後には企業の方から率直な意見をいただいくことで「現実社会との距離」が測れ、本当に良い授業だったと思います。
物理学、情報技術、英語、
起業、仲間との交流。
学びや経験のすべてを
「人々の足掻き」のために。
AI活用人材育成プログラムの受講者には非常に優秀な人たちが多く、受講中たくさんの刺激を受けました。私がTOEICで高得点を獲得できたのも、成績優秀かつノンネイティブながら英語力抜群の外国人留学生の友人とここで出会えたからです。このプログラムがなければ、情報技術も英語もこれほど真剣に学習することはなかったでしょうし、今より低いレベルで満足してしまっていたと思います。
さらにアントレプレナー育成プログラム「Kwansei Gakuin STARTUP ACADEMY」を受講し、外国人講師を採用してオンライン英語教室の起業に挑戦しました。この取り組みを通して生まれた願いがあります。「人々がやりたいことを自由にやれるような社会を実現したい」「それを実現するための力を人々に与えたい」。人生のほとんどの要素はコントロールできません。でも、例えばコロナのせいで職を失ったとしても、それをきっかけに新たな事業を始めることになれば、たとえ成功しなかったとしても「確かに私は足掻いている」という自己効力感が得られます。エンジニアのような技術力と経営者のような視座を併せ持つことで、人々の足掻きを手助けしたい。それが今の私の想いです。